第三回目手術~致死率2%~
前回は、容体が悪化し、緊急手術を明日に控えた話を書きました。
産まれてから約2週間がたちますが、ほとんど職場には行っていません。引継ぎも何もなしに、丸投げしています。みなさん本当にあたたかくて、事情は詳しくわからないけど、家族が大変だと思うからそっちに集中してと言ってくれました。その通りにするのもどうかと思いますが、もう考えている余裕がありません。感謝です。
今回の手術は一発勝負で、動脈管という管にたどり着いたら、金属でクリッピングするだけの手術。素早く、集中して、一気に行う単純な手術らしいが、前日の説明に気になる言葉がありました。
「致死率2%」
50回に1回亡くなる。考えただけで恐ろしい。でもやらない選択肢はない。確率としては低いのかもしれないが、患者側からすると非常に重い言葉。とにかく祈りましょう。
ものの40分で終わりました。成功です。やった。これでいったんすべての手術が終わり、あとは未熟児から成長して、回復すれば退院。この時の喜びは計り知れません。そして何より安堵。この言葉に尽きます。
手術が終わった後は、NICUで娘パパママで触れ合う時間があった。コロナ禍でこの状況はありえないので、手術後の特別な対応だと思う。本当にありがとうございます。病院の方々には感謝してもしきれません。初めて3人で一緒に写真を撮り、つかの間のひと時を過ごしました。当の娘は手術後なので、深い眠りについています。「頑張ったね」と言って、帰りました。