pimapy’s diary

2020年生まれ、CHARGE症候群のぴまちゃんと過ごす日常。重度難聴のため補聴器の練習中。

蘇生講習~気管軟化症と向き合う~

必要な手術も終わり、あとは自宅に戻れるだけの成長を待つのみとなったころ、「蘇生講習」なるものを病院が提案してくださいました。

 

ここでぴまちゃんの持病である「気管軟化症」について説明します。この病気は、「食道閉鎖」の子にはほぼ必発で合併する病気です。ぴまちゃんは生後1日で食道閉鎖と診断され、手術には成功しています。

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普通気管は丸く空気の通り道が形成されるのですが、ぴまちゃんの場合は気管の壁が柔らかく、楕円形をしています。気管は途中で肺に向かって2つに枝分かれしているのですが、その分かれている部分から、両肺に向かって伸びている部分が特に柔らかいらしく、呼吸によってどちらの肺にも空気が送れなくなってしまう可能性があります。深刻な場合は突然dying spell(ダイイングスペル)という、回復困難な無呼吸、チアノーゼ発作が起こります。それを防ぐために、病院ではCPAPという呼吸器をつけて入院をしていました(退院後もつけています、またお話書いていきます)。

 

話を戻します。蘇生講習は、よく教習所で行っている救急救命講習と同じ感じです。乳幼児の模型が用意されており、主治医の先生と研修医の先生と両親で行いました。成人の場合とぴまちゃんの場合で違うところは、乳幼児なので「小さい」ことと、呼吸を助ける機器である「アンビュー」をつかうこと。

 

「アンビュー」はよくドラマなどで、心肺停止になった人が救急車で運ばれる時、口の周りにあてられている手動でポンピングするマスクのことです。蘇生において大事なことは「気道確保」「口と鼻をしっかり覆ってアンビューで人工呼吸」「心臓マッサージは二本指でアンパンマーチのリズム」で、これを救急車が到着するまでずっとやり続けます。ちなみに心臓マッサージは、ろっ骨を折る勢いでやります。控え目で効果がないよりは、しっかり押した方が良いとのこと。

 

幸運なことに、退院後まだ一度も蘇生はしたことがありませんが、気づいたときに復習しています。いつでもできるようにしておくことが大切ですね。